第78章 役立たず

「工藤さん。あなたの天龍グループは主に医薬分野ですよね。肉腐れ病の件、もう耳に入っているでしょう。いま江海市だけで、すでに100万人以上が感染している。しかも、これからさらに増える!」

「これは――天が落としてきた大チャンスだ。だから俺は、あんたと組みたい。肉腐れ病の治療薬を一緒に開発して、がっぽり稼ごうじゃないか!」

「いまは製薬会社も医療業界も、みんな肉腐れ病に目をつけてる。どこも開発に走り出した。こんな機会はそうそうない。下手をすれば、1分遅れただけで他所に先を越されるぞ!」

花岡寿也は工藤達央を見た。

工藤達央は「ふうん」とだけ答えた。

すでに工藤達央は大きな進展を掴んでい...

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